日本大学医学部合格 K.Fさん
「医者になりたい…」この一言が私の分岐点であり、全ての始まりだった。 この言葉は中学3年生の冬、高校入試が迫ってきた頃の面談で、突然私が父と斎藤先生に述べた言葉だ。 誰にも話していなかったので、父はとても驚いていた。しかし斎藤先生は冷静に私の言葉を受け止めて、すぐにある結論を出してくれた。 「今目指している第一志望の高校では、三年間どんなに頑張っても、一般の入試で合格する事は無理です。」そうきっぱり断言した。 この言葉は、私にとっては衝撃的だったので、今でも覚えている。 僕は、確かに頭はそこまで良くはなかったが、第一志望の高校は偏差値65程度の学校であったので、そこまで言われるとは全く思ってもみなかった。 夢を諦めて違う目標を探そうと考えていたけれど、その後に斎藤先生が言った言葉で考えが一変した。 「でもこっちの高校の推薦を使えば行けるかもしれない…」 その学校は、第一志望の高校よりもランクがかなり低かったので、正直かなり不安だった。斎藤先生を信じて、この高校にするかどうかとても迷った。 でも大手の予備校なら、もし学生がたとえ可能性がほとんどなくとも、○○になりたいからランクの高い高校に行くと考えている時どうするだろうか? この塾のように、生徒を第一に考えて思い切ってランクの低い大学を薦めるのだろうか? 僕は、普通、学生のその後の事に構わず学生に、高いランクの学校を薦めると思う。僕の友達にもそういう風に言われた人がいた。 そうすればより良い合格実績が残せるから…(笑) でも斎藤先生はそんな塾の合格実績とは関係なしに、「無理だ」と断言してくれた。正直にプロの目線で話してくれた。そこまで生徒の事を第一に考えてくれている先生の考えだから信じようと思い、結局この高校に進学する事に決めた。 高校が決まっても医学部への道のりはとても大変で、周りからの誘惑も多々あった。 一年生は毎週一回のテストだった。内申点に関与するだけに一回も気を抜く事が出来なかったので、一年間の土日はほとんど友達と遊んでいる余裕はなかった。 もちろん途中で嫌になることもあったけど、その度に岩崎先生に「なんでその高校にわざわざ行ったの?医者になるためでしょ」と言われ、励ましてもらう事もあった。 推薦でも試験があるので、僕は二年生の後半から本格的に受験勉強を始めた。 二年生は数Vの積分が厄介だったし、この時ほど数学が苦痛に感じた事はなかった(笑) でも克服するために昼や夜の授業でない時間に数学の担当の鈴木先生に、何度も何度も何度も質問をしに行った。あの時の先生の協力がなかったら、数学が得意になる事もなかったと思う。 そして本格的に受験勉強を始めてから、僕は同じ学年のT君と切磋琢磨をして勉強をする機会が増え、僕の受験へのモチベーションはどんどん上がっていった。T君、ありがとう。 また他の学年の高い志を持った人達からもとても良い刺激を貰い、それで油断する事なく受験に望めたと思う。皆、ありがとう。 僕は、これらはこの塾ならではの長所だと思う。 そして何とか一次試験に合格した後、僕には小論文という大きな難問があった。 この難問を解決してくれたのが、斎藤先生だ。斎藤先生は急に頼んだにも関わらず、僕のために二週間、一対一でほぼ毎日小論文の対策をしてくれた。あの対策がなければ合格は不可能だったと思う。 僕は不合格の誤報(自分のミス)もあり、最後まで迷惑を掛けっ放しだったけれども、最後まで信じてくれた塾の人達に感謝している。 そして塾の先生、友人、後輩が居たからこそ自分は夢の医学部に合格する事が出来たのだと改めて感じている。 試験は一人で行う事だけれども、その試験までの勉強の過程は一人で行う事ではなくて、皆と共に切磋琢磨していくものだと僕はこの三年間この塾で感じた。 本当にこの塾に来て良かった。今はただこの一言である。ありがとう。
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